急死に一生スペシャル 〜私はこうして生き延びた〜

2011年某日

女は目的地に向ってひた走っていた。
黒を基調とした身軽な姿 冒険者にしては淫靡な雰囲気をかもし出すその女性は建物の前で足を止める

その刹那、
地響きと共に★3と書かれた建物の中から黒い鉄の巨人が現れおもむろに重鈍なその腕を女に向って振り下ろした
砂埃を撒き散らし現れた腕・・・その上に女性は立っていた
鈍い鉄の擦れ合う音と共に巨人は女性を見るのと同時に女性は巨人の首を一蹴する
着地と同時に土中に消え巨人の足元から出現し巨人を切り裂く

踊るように巨人と闘う女性
気付けば彼女の仲間達が歓声を上げる

幾多の接触の後、巨人の体力が尽きかけたその時である


KATZE「MPが尽きました・・・よ?zzZ」


静まるギャラリー・・・
INT装備ゆえに攻撃は微弱・・・残酷にも制限時間は刻一刻と無くなってゆく・・・

ふと、手荷物を見ると青色の薬が見えた
KATZE「こんなこともあろうかと思ってMPポーションを持ってきていました!」
(まったくの偶然である・・・ハッタリである・・・が彼女が救われた瞬間である)
湧き上がる歓声
人々は「さすがKATZEさんじゃ」と褒め称える
1ターンを使いMPを補給・・・
INTリパーが黒い巨人を大きく切り裂く

追撃のためのMP補給をしようとしたその時、彼女は気付いてしまう
”MPポーションを何故か1個しか持って来ていなかったことを・・・”
この辺りから周りの歓声が爆笑の渦へと変貌する



しかし、彼女は奇策を用意していたのである
もしもの時のことを考え相棒の聖職者を時間差で目的地に向わせていたのである
再度湧き上がる歓声
人々は「流石はKATZEさんじゃ・・・ここまでの笑いも計算ずくじゃったんじゃな」
一時は底値まで見せたKATZE株・・・ここへ来て急上昇である。

彼女は相方の着時間を確認する
到着予定・・・

・・・・・・終了5分前


彼女を操作する神様が居たとするならモニタの前で ( ゚Д゚ )なっていたはずである
おりしも仕様変更の呷りを受け空地戦の実時間が短縮されていた事はまた別の講釈を垂れよう
神様は1時間40分の内の40分をサブプリ子さんの活動時間として取っておいたに違いない


時間の計画と共に観衆がざわめき始める
「KATZEさんのプリはまだかいのぉ…どこかで道草をくっとるんじゃろうか・・・」

画面の向こうの神様は ((( ゚Д゚ ))))となっていたに違いない
・・・だって来るの終わる5分前なんだもんzzZ

そうこうしながらもアサ娘は碌々鉄ゴレ零の攻撃もかわせず受け止めるzzZ


そして、運命の2ターン前・・・
殺伐とした戦場に救世主プリ娘   到☆着☆

画面の前の神様もアクアパニッシュ2回と通常攻撃2回で倒せる
と安堵したのもつかの間

『コマンド入力時間を過ぎています』



もう、神様(○ω○)zzZこんな状態
全体ログには優しいkatzeさんがヒール2を相方にかけてるところ
観衆の大爆笑が木霊し神様もイロイロ通り越して頬と腹筋の筋肉が痙攣する。


そして運命の最終ターン!
見えるは赤さ零の鉄ゴレのHPバー



燦然と輝く『YOU LOSE』の文字・・・




・・・僕が何を言いたいかっていうとだね・・・
余裕で勝てるって相手にもちゃんと準備して無いとやられちゃうぞ☆
ってことなんだ

MPは大事!これだけはしっかり覚えていてほしい!

なんかもやもやしたから勢いで書いてやった!後悔はしていないzzZ